30代未経験で参入しやすい職種
30代未経験が狙える職種
30代で未経験が狙える職種。以下はマイナビが公表している未経験歓迎の割合の多い業種をグラフ化したものです。これを見る限り、8割以上が、70%を占めることから、多くの職種で未経験者を歓迎していることが分ります。
参考資料:マイナビ「職種未経験者歓迎」の割合が多い職種
この中で、特に30代で多いのが、
・介護職
・IT業界
・不動産・建築
・広告
・教育関連等
です。
30代未経験での求人探し
30代での転職で使われるものは、ハローワーク、求人掲載サイトからの応募ではないでしょうか。
◆ハローワーク
ハローワークは、国が運営している求人数が120万件以上ある国内最大級の求人サイトです。
◆求人掲載サイト
求人掲載サイトは、ハローワークに比べると劣りますが、ハローワークには掲載されていないような優良企業も多数掲載されています。
パソコンやスマホで気軽に検索でき、便利なサービスです。
ただ、収入のダウンの可能性も
求人検索をしたけれど、未経験からの応募の場合、なかなか、理想な求人が見つからない、見つかったとしても収入が大幅ダウンする求人ばかりといったこともあるかもしれません。
職種は変更しない方が求人は見つかりやすい
職種や業種は変更しない方が、求人検索で見つかりやすいです。特に、30代になってからのキャリアチェンジは、募集している会社の数が少ないです。募集しているその多くは、20代中心だからです。どうしても、業種・職種変更したい場合は、転職エージェントの利用も含めて考えていきましょう。
職種変更するなら転職エージェントは欠かせない
30代未経験から全く別の職種を含めて考える場合は、検索サイトではなく、転職エージェントを使っていきたいところです。
なぜなら、未経験の職種であっても、過去の経験を活かせるものがあれば、それを売りに即戦力枠で採用されるケースもあるからです。ですので、ここは、どのように企業を選んでいくのか、どのようなアプローチで企業へPRするのかによって、転職活動も変わってきます。
このような、転職活動は、検索からでは、まず見つけることは難しいため、相談できるエージェントを見つけておきましょう。
30代未経験で転職を成功させるには?
ここからは、30代の未経験の転職事情、そして、採用試験を通過するための対策、注意点を中心にご紹介します。
30代未経験の転職事情
30代の転職で採用が多いのは、即戦力募集の企業です。特に、30代になると、会社内の中核を担う存在のため、多くの企業は、そこを補強するため、採用するケースが多いです。良くあるのが、管理職の経験やマネージメント経験を問われるケースです。
ですので、即戦力を募集している企業へ、未経験で応募してしまうと、30代で未経験の場合は、苦しい戦いを強いられます。転職エージェントを利用しても20社で1社通れば良い方ではないでしょうか。
それに対し、30代未経験を採用する企業は、
・募集してもなかなか集まらない会社
・年齢層的に30代が不足している会社
・未経験の30代中途入社の方が活躍している会社
・30代になると、すぐに辞めて行ってしまう会社
・仕事量が多く、処理しきれない会社
・定年退職者が多く、中堅層を増やしたい会社
など、企業側に諸事情があります。このような事情を抱えている企業の中から、自分に合った企業をいかに見つけ出せるかが、転職活動のキーになります。
ただ、これらの諸事情を募集要項から見抜くこと、まず難しいでしょう。なぜなら、企業側からすると、PRすべき内容ではないからです。
30代未経験での採用
業務未経験での採用
企業側が30代で業務未経験であっても採用してくれるケースは、将来、採用後、働いた際、どれくらい、会社で貢献してくれるだろうか、利益をもたらしてくれるかといった視点でも見ます。
募集している企業は多くはない
30代で未経験を募集している企業は、全体からすると、少数派です。ですので、転職活動を始めてから内定を取るまでは、長期化の覚悟も必要です。そのためにも、多くの転職支援サービスの活用が欠かせません。
30代未経験での採用試験
求人検索だけを使っていると・・
求人探しで、ハローワークやen、indeed、求人ボックスといった求人検索サービスだけを使っている方の中には、80社以上に応募しているのに、書類選考で落とされている方もいます。
その原因の一つは、落ちた理由がいつまでも掴めない点です。なぜ、落ちたのか、何がマズかったのか分からないまま転職活動を続けてしまうのです。
そんな時に転職エージェントを利用していれば、過去の応募者の傾向、内定まで通過した人の書き方、面談で落ちた場合の理由など、採用担当者から聞いてもらうこともできます。
必要なのは、次の応募時の対策です。これが出来ると、確実に通過率が変わってくるはずですよ。
転職活動が中断
転職活動をする中で、気をつけなければならないのは、転職活動が中断してしまうことです。求人探しに時間を取ることは、必要ですが、探してばかりいても結果は出ません。特に、一度退職して求人探しをしている場合は、貯金から切り崩していく生活になります。
そのためにも、求人探しは、複数平行して動かしていった方が効率的です。
30代で落ち続けない対策
未経験の転職は、簡単に企業が見つかるわけではありません。ですので、まず落ちることを前提とした対策が必要です。
言い方を変えると、落ち続けないための対策が必要になってきます。例えば、
・落ちた場合、その原因が掴めるようにする。
・次へのステップにつながる対策が打てる。
・第三者からアドバイスをもらえる状態にする。
・応募書類を改善していく。
・模擬面接を受けながら、面接慣れをしていく。
といった改善です。
つまり、次へのアプローチを考えた策を練るための、準備を続けるということです。
30代で転職エージェントを使った場合の注意点
転職エージェントは、非常に便利で、有効活用していく上では欠かせない存在です。ただ、注意しなければならない点もあります。
お互い待ち状態
転職エージェントは、希望の条件を伝えれば、探してくれます。ただ、エージェントによっては、探すのに時間が掛かったり、中々回答をくれないエージェントもあります。
特に、退職していたり、急いで会社を探している時に、エージェントからの回答を待っているだけだと、全く転職活動が進まないといったことが起こります。ですので、転職エージェントも相談したら終わりではなく、幾つかエージェントを平行して動かしていった方が良いでしょう。
ただ、最初から、気合を入れすぎて、登録が多すぎると、逆に混乱するので、最初は、3社程度で様子見して、2週間後くらいに追加で3社といった登録の方が良いかもしれません。
条件に近い案件があれば連絡をもらう
転職エージェントと相談したら、求人紹介してもらいますが、もちろん、希望の求人が見つからないケースもあります。その場合は、今後、良い案件があれば紹介してもらえるよう、手配しておきましょう。
転職エージェント活用は内定後のリスク回避のため
内定をもらったけど、面接で会社から説明された内容と、入社してからでは話が違う・・・。そんな状況は、避けたいですよね。
もちろん、本来はあってはならない話ですが、内定を取って安心してしまい、うっかり忘れていたなんてこともあります。そんなことにならないためには、入社前に、給料や休日日数、残業時間、会社の雰囲気など確認すべき点は、情報収集しておいた方が良いです。
転職エージェントに確認すれば、入社前に会社に関する情報は、教えてくれるはずです。また、話が違った場合でも、エージェントに相談できるので、安心ですよ。
待遇に給料はこだわり過ぎない方が良い理由
未経験からの入社になると、基本的には、20代と同じ収入になる可能性もあります。もちろん、企業によっては、年齢に応じた給料をくれることもあります。
ただ、収入が下がるからといって、応募する企業を絞り込み過ぎると、会社が見つからないこともあります。
ですので、見るべき点は、入社時の給料ではなく、入社後に昇進や昇給はあるか、業績・成果によって年収がアップするかなどを確認しておきましょう。大手の場合は、ある程度、固定されているケースが多いですが、ベンチャー企業であれば、実績が即、年収に反映されるケースも珍しくありません。
30代未経験で正社員にはなれるのか?
30代未経験で正社員になるための、
正社員の求人検索
正社員での採用となると、30代で未経験の条件で探すと見つからないことも多いのではないでしょうか。また、見つかったとしても、業種業態も限られ、似たり寄ったりの企業しか見つけられないこともあります。
ですので、一般公開されている求人ではなく、非公開の求人を持っている転職エージェントも活用していきましょう。非公開求人は、公開求人を3割とすると、残り7割は非公開と言われています。
ここを使わないと、見つかるものも見つかりにくくなりますよ。
正社員採用を確実に狙う
自分で探す
求人探しの中でも、注目しておきたいのは、求人の新着情報です。ここに希望の正社員の採用情報が届いたら、すぐに応募できるようにしておきましょう。そのためには、新着メールの設定と、メールでの小まめな確認は必要です。
情報を流してもらう
ライバルを減らすためには、非公開の求人情報を転職エージェントから紹介してもらうことも必要です。スカウト機能を使ったり、エージェントからの紹介をいつでももらえるよう、コンタクトは取るようにしておきたいところです。
時期を狙う
転職の繁忙期は、1年を通じて2回訪れます。このタイミングで情報を入手する体制にしておきたいところです。ですので、転職エージェントへ登録するタイミグは、この繁忙期を迎える3ヶ月前くらいには済まておきましょう。
1.5月ゴールデンウィーク後~8月のお盆前頃
2.9月~12月頃
◆転職活動のモデルスケジュール(5月を照準)
2月~:転職エージェントに相談
3月~:履歴書、職務経歴書の作成
5月~:会社紹介、応募
希望条件も整理する
希望する企業へ転職するにあたり、条件に優先順位をつけておきましょう。
・給料はどこまでを最低ラインとするか?
・みなし残業、裁量労働制ではないか?(サービス残業が多い)
・将来的に年収はアップするか?
・前職を活かせる仕事か?
・勤務地は近いか?
・転勤はないか?
・離職率は高くないか?
・職場の平均年齢は?
・男女比率はどうか?
・平均残業時間はどれくらいか?
・休日出勤はあるか?
・有給休暇消化率はどれくらいか?
30代未経験の案件は、20代より少ない。窓口は多く持つべき
30代未経験で募集している企業は、少ないため、必ず、複数の転職エージェントを使いながら、活動していきましょう。
30代女性の未経験の転職
30代女性の未経験は、ライバルも少なくない
以下は、女性が仕事選びとして選択している人気の職種です。男性と異なり、事務系や技術系オフィースワーク、販売系の仕事が人気があります。
そのため、以下の傾向の求人情報は、比較的早い段階で埋まりやすくなります。つまり、ライバルも多いわけです。
参考資料:とらばーゆ「ラララとらばーゆ総研~働き方別 人気の仕事ランキング」
資格は持っておいた方が良いのか?
30代での転職となると、未経験であっても、その仕事に就くにあたって、推奨される資格があるのであれば、取得しておいて損はないでしょう。特に、競争倍率が高い仕事の場合は、未経験者として比較された場合、資格の有無も無視できません。
ただ、未経験採用で、入社前に資格が必須という企業は稀ですので、気になる場合は、転職エージェントに相談してみましょう。
女性は特に転職エージェントを使った方がいい
求人検索の場合、どうしても皆が見ている情報なので、競争倍率は必然的に高くなります。これは、誰もが考えていることなので、致し方ありません。
ですので、女性の場合は、出来る限りライバルの少ない環境で差別化していきたいところです。また、狙った案件は、少ないチャンスですので、出来る限り確率の高い方法で応募したいところです。
そのためには、過去の内定者や応募企業の面談の質問内容など、予め情報を入手しておけるようであれば、よりスムーズに進めることができますよね。だからこそ、転職エージェントは、使うべきでしょう。
職場環境を聞いておきましょう
内定を取ることも大切ですが、それ以上に大事なのが、働きやすさです。
この働きやすさは、実際に勤めてから知っていたのでは遅いですよね。だからこそ、企業内の雰囲気や、女性の割合、また、同年齢の女性がどれくらいいるのか、育児休暇は取りやすいのかといった点も確認しておきたいところです。
書類選考、面談対策はバックアップしてもらう
書類選考、面接対策は、自分一人で活動してしまうと、ワンパターンになりがちです。これでは、なかなか仕事が決まらない可能性もでてきます。
転職エージェントを利用すると、以下のように、成功している方のデータから対策にいかせるケースもあるのです。
・内定者の傾向が分る。
・面談の質問内容が分る。
・書類選考対策が具体的に知ることができる。
・PRすべきポイントが分る
だからこそ、しっかりバックアップしてくれる担当者を多くもっておきたいところです。
30代のための転職エージェントの使い方
転職相談は何を話す?
転職相談では、以下のような流れで、話が進みます。(応募する段階になっておこなうものもあります。)
・自己紹介
・現在の転職活動の状況(何社か応募しているのか、エージェントは使っているのか等)
・転職市場の相場観
・過去の職務経歴やプロフィール
・転職理由
・希望の業界、職種、条件など(未経験で正社員希望)
・求人紹介(10社以内が一般的)
・履歴書、職務経歴書の添削
・スケジュールや今後の連絡手段の共有化
・個別質問等
この中でも、転職理由は、転職エージェントが気になる点でしょう。
・どんなことに不満があるのか
・どんな職場を望んでいるのか
・何を改善して欲しいのか
といったことが分ると、エージェントも探す対象がはっきりしてくるからです。
例えば、
・少人数の職場で、自分が休みたくても休めない。
・土日のどちらかは、出勤を余儀なくされる。
・22時以降も平然と仕事をしている人が多い。
・周りの仲間も活気がない。
・サービス残業が多すぎてツライ。
・頑張っても給料が上がる見込みがない。
といった状況であれば、労働条件のもっと良い企業を中心に紹介しhてくれるはずですよ。
自己分析と採用試験対策
自己分析は人より優れていなくていい
自己分析するとなると、自分が他人より優れている、これだけの実績があるといった、視点で洗い出しをしてしまいますが、押さえる点は、以下です。
チャンスを広げるため転職エージェント
チャンスを広げるためには、転職エージェントは欠かせない存在です。
転職エージェントは複数利用する
転職エージェントを複数利用することは、以下のメリットがあります。
- 相性の良いエージェントが見つかる
- 目的に応じて使い分けができる
- 非公開案件をより広くカバーできる
- 応募求人の幅が広がる
- 受けられるアドバイスの視点が増える
求人の応募時の注意点
複数のエージェントに登録すると、たまに同じ案件を紹介される場合があります。この場合、エージェントは1社に決めて応募するようにしましょう。転職エージェント同士でのバッティグは、エージェント間でも気持ちの良いものではありません。
そこだけは、注意しましょう。
応募書類対策
過去の経歴を整理する
過去の経歴は、自己分析の材料にもなります。経歴書は、文章で長々と書くのではなく、箇条書きで、一目で分かるように記載すると印象が良くなります。また、取り組んだ結果に対し、数値で表されると説得力が増します。
2.過去にどんな課題や問題があったかを挙げる。
3.その課題や問題に対し、どのように取り組んだかを書く。
4.取り組んだ結果から、自分が得られた事を書いていく。
志望動機は明確にする
志望動機は、その会社に応募する理由でもあります。なので、なぜ、応募しようと思ったのかを伝えていく必要があります。
◆応募理由を用意する
・会社の何の商品・サービスに興味が惹かれたのか?
・入社したら何をしたいのか?
・出来ることは何か?
◆最低限知っておくべきこと
・企業理念
・会社が提供している商品やサービス
・誰向けの商品サービスか?
面談対策
面接は準備が全て
面接は、準備で全てが決まります。特に面談では、採用担当者は、大きく2点みています。
- 資質面:入社後は活躍してくれるか?
- 定着面::会社に定着して働いてくれるか?
面接で聞かれること
資質面
・大学時代の専攻、活かせた知識は何か?
・過去の課題・問題は何か?
・課題、問題をどう乗り越えたのか?
・技術的な知識はあるか?(英語スキルが必要な場合はTOEIC点数など)
・コミュニケーション能力(顧客折衝能力等)はあるか?
定着面
・転職理由は何か?
・志望動機は何か?
・勤務地は問題ないか?
模擬面談は必ず受ける
模擬面接を受けると、面接時の緊張感や、不安を拭うことができます。つまり、普段通りの自分、またはそれ以上のパフォーマンスを発揮することもできます。
ですので、模擬面接が受けられるのであれば、必ず受けておきましょう。また、模擬面接を受けるメリットは大きく2つあります。
- シミュレーションができる
- 反省点が見つかる
つまり、模擬面接を受けると、面接の組み立てが分り、アドバイスをもらうことで、軌道修正することができます。