画像処理アルゴリズムの転職
画像処理は、今、車の自動運転を始めとするAIや医療、工場、セキュリティと幅広い業界で注目を浴びている技術です。その中でも画像処理アルゴリズムは、オブジェクトの特徴を認識する中心的な役割を担うエンジニアです。
そんな将来性のある画像処理アルゴリズムエンジニアの転職先となる業界、収入、将来性、そして転職先の探し方をご紹介します。
画像処理の市場
画像処理システムの世界市場は、毎年増加しており、2020年には、1兆6千億円を超える市場と予測されています。特に、製造業の中でもFA(ファクトリー・オートメーション)が有望な市場の1つとされています。
以下は、マーケットリサーチ会社富士経済が予測しているグラフです。
モノづくりにおいて、製造業は欠かせません。特に、日本の場合、今後少子化社会に進んでいきます。つまり、全体の生産力は相対的に落ちていきます。
その中で、製造業における生産力を高め、高い品質を維持するためには、工場において、人がやっていた作業も自動化が必要になってきます。また、今までは安い労働力を確保するために、メーカーは海外展開してきましたが、人件費も高騰してきています。
つまり、日本が国際競争力を高めていくためには、生産コストを自動化によって削減していくことが求められてくる時代になってくるのです。
画像処理アルゴリズムエンジニア
画像処理の技術は、FA以外にも例えば自動車の自動運転にも欠かせない技術の1つになっています。その技術は、
・対象物の検出・認識
・夜間運転時の対向車のヘッドライト検出
・制限速度の標識認識
・白線の認識
・前方の車両や人間の認識
など画像センシング技術は盛んに研究されています。
画像センシング技術は、例えば、交通事故の減少にも貢献する可能性も秘めています。
自動車の安全分野
先ほどの自動車は1つの例ですが、世の中の交通事故、実際にどれくらいの件数が発生しているか、下の表を見てください。年間49万件を超える交通事故が発生しているんです。しかも、死亡事故は、5000件近い数値です。ほぼ毎年です。
出典元:交通事故総合分析センター
これから、高齢化社会が進んでいきますよね。地方だと、例え高齢になっても車がないと生活できない方が多いはずです。食料を買いにいったり、高齢のご夫婦だと、どちらかが、病院や介護施設に入居していることもあるでしょう。
当然、お見舞いや面会にもちょくちょく行くはずです。車は生活品なんですよね。将来は、現在より高齢者が確実に増えます。そんな社会へ迎えるにあたって以下の高齢者の事故を見てください。下の図です。
これは、75歳以上の方が交通事故で亡くなった道路の特徴を示したグラフです。多いのは片側1車線の幹線道路です。日常の生活道路として使っていると読み取れます。
出典元:公益財団法人 交通事故総合分析センター
また、その内、半数以上が、直線ではなく、カーブで事故を起こしています。最近は、白線に凹凸などで振動で分るものもありますが、車の自動認識で白線を超えないような画像処理技術があれば、事故も減ることでしょう。
自動車は、その一例ですが、画像処理は、人間の目に代わるものです。ただ、人間の目や判断には限界があります。そんな限界をカバーする強化してくれるものが、画像処理であり判断を下すアルゴリズムです。
年収
画像処理アルゴリズムのエンジニアは、画像処理の中核をなす技術とあって、年収も他の技術者と比較すると年収は高めです。中には1000万円近い求人もあります。
ですので、求人探しをする中で、年収を上げていく場合は、研究開発や新規事業として会社としてしっかり投資している会社を選んでいきたいところです。
つまり、会社の戦略として画像処理技術を重要な柱として考えている企業へ転職するのです。そのため、業種業態にこだわらない方が、選択肢は広がります。画像処理技術者を採用したい企業は、転職するにあたっても業界を問わずとしている所が多いです。
企業へ応募する場合は企業のホームページの採用情報だけでななく、
・長期指針(方向性)
・取引先会社はどこか?
・どこからの売上が大きいのか?
などチェックしておくと、失敗は少ないです。投資家向けの決算資料が手に入れば一読しておくと非常に参考になりますよ。
転職先の探し方
積極的に募集している待遇の良い企業を探すには、大きく2つあります。
2.一般求人以外で探す。
一般求人で転職先を探す場合は、indeedやenの求人サイトから勤務条件を入力して探す方法です。これは、多くの方がやっている転職先の探し方です。メリットは、いつでも好きな時に、スマホですぐ検索出来る点です。
もう一つが、一般求人には掲載されていない求人情報から探す方法です。これは、当然、誰もが検索して見つけられるわけではありません。転職エージェント経由で探してもらうことになります。このメリットは、お宝求人に出会える可能性がある点です。その理由は2つあります。
⇒新規プロジェクト、研究開発の場合は、競合企業には知られないよう、水面下で求人募集をするケースがあります。
2.好待遇案件。
⇒特に、企業側が必要な人材が足りないなど、急遽増員したい場合など、社内の社員に見せないよう好条件で募集するケースがあります。
転職活動をするのであれば、一般求人だけで済ますのではなく、転職エージェントを活用した方が効率よく良い求人に巡り合える可能性が上がります。ここからは、その人気の転職エージェントを3社厳選してご紹介します!