クラウドエンジニアになるには?
今、クラウド化に進んでいる企業は年々増えていっています。その移行する要因の1つがITにかかる費用と言われています。
もちろん、全ての企業が費用にメリットがあるとは限りません。なぜなら、クラウドも初期費用や月額費用、従量課金制度などある中で、トータル的に費用が高くつくケースもあるからです。
とは言え、三菱UFJフィナンシャル・グループが(MUFG)が2017年1月にクラウド全面採用宣言したことについては、IT業界で大きな話題になりましたよね。
国内最大のメガバンクの銀行グループがクラウドに移行・・・。
三菱UFJでは、年間1000億円のITコストがかかっていたといいます。それをクラウドに移行することで、5年間で100億円のコスト削減が可能だそうです。
参考:週間ダイヤモンド
下は、クラウドサービスの中でもAWSに特化したサービスを提供しているサーバーワークスという会社のクラウド導入件数です。
出典元:サーバーワークス
AWSだけでも、かなりなペースで導入が進んでいることが分りますよね。
クラウドエンジニアに求められるスキル
クラウドエンジニアになるにあたって、どんなスキルがあった方が良いのかご紹介します。
2.クラウド開発運用スキル
3.クラウドに関連する周辺スキル
クラウド移行の実現スキル
オンプレミス環境(サーバー等自社で管理)からクラウドへ移行する企業は、増加しています。
そのため、既に運用中のシステムをどのようにクラウド化すれば良いのか、どのような技術が必要になるのか、またその移行手順はどうすれば良いのかなど、ある程度、プラットフォームに特化した専門スキルが必要になってきます。
例えば、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の場合でしたら、AWS関連の仕事に携わりながら、AWS認定試験にチャレンジしてスキルアップしていくことができます。
一番良いのは、移行案件に直接携わることができれば、大きな経験になります。
クラウド開発運用スキル
クラウドプラットフォーム上でのシステム設計、アプリケーション開発やシステム管理のスキルがあります。AWSを例にとると、AWS認定ソリューションアーキテクトやDevOps エンジニアが該当します。
これらのスキルは、AWSでのトレーニングや技術資料などを参考に勉強も出来ますが、やはり実際に業務で使うとイメージが湧き覚えやすいかと思います。
クラウドに関連する周辺スキル
クラウドを採用している企業は、もちろんコスト目的だけではありません。
例えば、IoTを活用した農業などの分野でもクラウドは活用されているんです。例えば、ハウス栽培だとしたら、室内の温度、土壌、日射条件、水分、換気扇管理など本来は人による経験や勘が必要な作業です。
このような人間の感や知恵に頼っていた技術をIoTを導入することによって、データが見える化されます。つまり、管理の仕方がよりやり易くなるのです。
その時に、使うプラットフォームがクラウドです。このクラウドがあることで、IoTよりは実現しやすくなるのです。なので、クラウドスキルといった場合、単にクラウドの知識を知っているだけではなく、例えば、業務知識やIoTなどの技術スキルがあると重宝されます。
なので、仕事を探す場合は、クラウド以外のIoTやAI関連の技術からクラウド技術を経験していくというロードマップもあります。
クラウドエンジニアになるには?
クラウドエンジニアになるためには、クラウドのプラットフォームであるクラウドベンダーの技術を学ぶ方法が1つです。以下は、調査会社Synergy Research Groupが公開(2017年第四4半期)した調査結果です。
クラウドのシェアは、Amazon(AWS)がやはり強いです。
このベンダーに関わる仕事や資格取得などをしながら、技術力を上げ、経験を増やしていきたいところです。
また、クラウドスキルと同時に、今、現行で稼働しているオンプレミス環境のシステムが今後はクラウドへ移行する企業が増えてきます。ですので、そのような企業へコンサルティングや設計、運用手順のアドバイスができるようなスキルを磨いておくことで経験が積めます。
そして、最後にご紹介したクラウド周辺のスキル。例えば、IoTなどを構築していく中で、クラウドの設計、アプリ開発などの経験も可能です。必ずしも、未経験からの仕事はクラウドだけとは限らないのです。
なので、出来る限り早い段階から、多くの入口を見つけることが、いち早いスキルアップにつながります。
もし、クラウド案件、クラウドに関連する希望の案件が見つからない場合は、転職エージェントを活用してみましょう。クラウド案件は、比較的非公開で動いている案件も多くあります。
その場合は、いくら検索しても見つかりません。転職エージェントしか持っていないため、しっかり自分のやりたい事を伝え、未経験から多くの経験が積める企業を見つけていきましょう!
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