夫の過労が心配
夫の過労が心配・・・。このまま仕事を続けさせて大丈夫だろうか?毎日深夜の帰宅、土日休みもしっかり取れない・・・・。80時間以上の残業など。。
夫は最近、朝方になると、睡眠が浅いのかボーっとして「寝付けないと一言。。」こんな状況を続けてる毎日に不安を覚える。「子供の寝顔しかみられない。一緒に休日くらい遊んで欲しい。」「もし、旦那が過労死したらどうしよう。」そんな心配もあるのではないでしょうか。
過労死は、英語で「KAROSHI」。日本語がそのまま通じてしまう今や世界共通語の1つになっています。
家族ってなに?
タイムマシンでお父さんに会いにいきたい 朝日新聞から引用します。
国会動かした小1の夢
「大きくなったら僕は博士になりた。そしてドラえもんに出てくるようなタイムマシンをつくる」
小学校1年生だった息子「マー君」が、ぽつりとつぶやいた。15年前、茶の間で2人きりでテレビを見ていた時だと、母(55)は記憶している。母はほほ笑んだが、続く言葉に心をえぐられた。
「ぼくはタイムマシンにのって、お父さんの死んでしまう前の日に行く。そして、「仕事に行ったらあかん」ていうんや」
マー君が幼稚園に通っていた2000年3月、和歌山県内の自治体職員だった父(当時46)は、自ら命を絶った。
出典元:タイムマシンでお父さんに会いたい 過労死に父を奪われた小学生の叫び 朝日新聞
働くことは、生活する上では必要です。ただ、それ以上に家族と一緒に過ごす時間は大切にすべきではないでしょうか。今日まで普通だった生活が明日、変わってしまうかもしれないのです。後悔してからでは遅いです。
体を壊してまで、過労死するまで働いて誰が認めてくれるでしょう。それより、家族として考えた場合、失うものの方が大きいのです。
労災保険の認定率は50%未満と低い
勤務上による過労死であれば、労災が国からおります。ただ、実際には、労災が適用になる認定率は50%と狭き門です。厚生労働省の調査によると、平成25年は、脳・心臓疾患の請求(683件)のうち、労災として支給決定されたものは306件です。その認定率は、45.9%です。
脳血管疾患(脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞、高血圧性脳症)、虚血性心疾病患等(心筋梗塞、狭心症、心停止、解離性大動脈瘤)が該当します。
労災を認めてもらうことは、この数値をみても分る通り、誰もが簡単に認定されるものではありません。また、通院することになった場合、医療費が家庭を圧迫することもじゅぶん考えられますよね。
また、過労が重なると、脳や心臓だけでななく、精神障害になるケースもあります。以下は、精神障害になった方で自殺された方の労災補償状況です。精神障害になると、更に勤務上ということの証明が難しいのか、認定率がさらに落ちていることが分りますよね。
母子家庭になってしまうと・・
母子家庭になってしまうと、貧困率が高くなります。以下は、厚生労働省が開示している「ひとり親家族の現状」の資料です。青〇は生活保護を受けている受給率です。全世帯で、生活保護を受けているのが、3.2%に対し、一人親(母子)世帯だと、14.4%もの人が受けています。
つまり、夫を過労で病気や亡くしてしまった場合は、家族が路頭に迷う可能性も十分あるということです。
今は、過労で疲れていても、休日に子供と一緒に遊ぶ時間がなくても、旦那さんはいます。旦那さんが生きていれば、どこかで仕事の負荷を減らした会社に移ることだってできます。
給料だって、多少減ったとしても副業やアルバイトもしようと思えばできます。家族と一緒に過ごす時間だって、どこかで必ず取れます。学校行事の入学式、授業参観や運動会、卒業式。子供が困った時の相談相手だってなれます。父親がいるから安心して過ごせることもあるのではないでしょうか。
父親の存在をなくさないためにも、過労で失わないためにも、家族で守らなければ現実、誰もやってくれません。
仕事は変えられる
仕事が忙しくて、他に考えが浮かばない、道は一つしかないと、もし旦那さんが思われている場合は、要注意です。自分で追い込んでしまい自ら逃げ場を閉ざしてしまうからです。
仕事は、会社という組織の中で与えられるものです。ただ、その仕事に対し、あまりに負荷のかかるものが個人として割り当てられた場合、それは会社のやり方に問題があります。責任だって負わされることはありません。労働基準法で守られています。
労働基準法 第16条
使用者は、労働契約の不履行について違約金を定め、又は損害賠償額を予定する契約をしてはならない。労働基準法 第5条
使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によつて、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。
個人の問題ではないんですよね。間違った仕事の仕方をしている会社です。どんな言い分があろうとも。そういった会社は、過去にも同じような働き方をしてきているはずです。だから、将来も同じです。変わりません。
だから、自分で仕事は選択するしかないんです。新しい職場を探しましょう。会社によっては、こんなに仕事のし易さって違うものかと思う位違います。なので、働きやすそうな職場を探す気持ちに変えていかなければなりません。
恐らく、激務の中で仕事を経験しているくらであれば、どこに行っても楽だと思います。ただ、自分で選ぶと必ずしも良い会社に巡例合うとは限りませんので、企業側の残業時間や働き方のスタイル、有給取得の実態を教えてくれる転職エージェントを活用しましょう。
本人を動かさないと行動はできませんが、土日でも調整してくれるので、一度登録して相談しましょう!見つかる見つからないと考える前に、行動することで、探し方がだんだん見えてきます。まずは、仕事環境を変えることが大切です。