仕事が決まらない3つの側面
仕事が決まらない原因を大きく3つの視点(心構え、企業側の懸念、転職活動)からご紹介します。
1.心構え・メンタル面
メンタル面や考え方によって、転職活動が進まないこともあります。ここでは、その原因をご紹介します。
1-1.こだわり過ぎ
会社を探すにあたって、給料やスキルアップ、勤務地などあるでしょう。こだわりを持つことは、企業選定する上では欠かせません。ただ、希望条件の企業が見つかっても、内定までたどり着かない、もしくは、企業が見つからない場合は、条件をもう少し広くもって企業探しをしていきましょう。
1-2.資格が必要と思っている
応募しても、落選続きだと、自分にはスキルがないからと思う方も多くいます。そのため、足りないスキルを補うために、資格の勉強を始めることもあるでしょう。
確かに、企業の中には、資格やスキルを重視する企業も少なくありません。未経験で募集している採用枠の中で、経験者がいれば、当然、資格がない方が不利です。
ただ、20代で応募する場合は、未経験でかつスキルなしでも積極採用してくれる企業は非常に多いです。そういった企業の集まっている場所で転職活動をしないと、経験者とバッティングする確率が高くなります。
1-3.プライドが高い
プライドの一つが年収でしょう。例えば、外資系の金融機関だと20代で、既に年収1000万円を稼いでいる人もいるでしょう。そのため、金融機関から異業種へ転職するとなると、年収は落ちます。
なぜなら、ハイレベル職種であっても異業種では全く評価されないケースもあるからです。
ですので、年収にこだわり過ぎてしまうと、どこにも転職出来なくなってしまいます。20代であれば、まだまだ30代、40代とこれからが長いですよね。
長いスパンでみれば、異業種でもスキルアップできるチャンスは幾らでもあります。ここをどう考えるかですが、転職する気持ちがあるのであれば、年収よりも、能力を磨ける職場環境も一つの選択肢になるのではないでしょうか。
1-4.退職理由がストレート過ぎる
退職理由が、ネガティブなことは実際はあるかもしれません。給料が低い、人事評価が不満、残業が多い、休日出勤があるなど。。これは、ホンネでしょう。
実際、それが不満になっているのですから、転職の手段を取るのはありでしょう。ただ、転職する場合は、理由がストレート過ぎると、採用する企業側は、引いてしまいます。
企業は、あなたの不満を解消するために、採用するわけではないからです。企業が欲しいのは、単純に言うと、助けてくれる人です。だから、あなたが欲しいんです。
そこを伝えないと、あなたの価値を知ってもらえません。
◆退職理由のアンケート結果
出典元:エン・ジャパン
1-5.転職する気持ちが弱い
就業中の転職は、仕事をしながら活動するため、時間を作る必要があります。なので、間違いなく、忙しくなります。
ですので、転職活動をするのが辛くなったり、なかなか進まないこともあるでしょう。メンタル面を強くもっていないと、突破する壁は厚く感じるかもしれません。
特に、今の仕事が忙し過ぎるほど、休みずらいですし、転職活動が制限されます。
2.企業側の懸念
企業側が評価してくると予想される点を厳選してご紹介します。
2-1.ビジネスマナーがない
ビジネスマナーは、採用にあたって必ず見られる点です。電話のやりとり、メールの書き方、面接での受け答えなど、どこかしらで、チェックしています。
応募者が複数いる場合は、書類選考であれば、履歴書や職務経歴書はチェックしますが、メールや電話でのやり取りがあれば、当然見られていると思っていいでしょう。
2-2.熱意が伝わってこない
熱意は、採用試験をおこなう上で、大きな比重を占めます。下は、採用担当者が何を重視しているのか、ランキング形式で公表されているものです。
業務スキルを重視しているケースは、ほとんどの企業ではないことが分ります。それよりも、会社に入って頑張ろう、一生懸命にやっていきたいという熱意ややる気を見ていることが分ります。
ここを伝えないと、採用まで遠くなってしまいます。
出典元:リクナビNEXT
2-3.転職回数が多い
転職回数によって、転職が厳しくなることは、確かにあります。特に、2回以上あると、業種にによっては苦労するケースもあります。
下は、DODAが公表している転職回数と転職成功率をグラフ化したものですが、2回以上の場合、販売・サービス業は、かなり厳しくなっていることが分ります。
ただ、DODAはどちらかというと、即戦力を募集している企業が中心に集まっている転職サイトです。そのため、結果が厳しくなっている可能性もあります。
ここで知っておきたい点は、2点です。
2.転職エージェントは選んで活動をしないと、見つからない可能性もある。
出典元:DODA
2-4.社風に馴染まない
社風に馴染まないというのは、企業側の味方なので、これの準備対策は、難しいかもしれません。
なぜなら、これは、感覚に近いものだからです。ただ、これによって不採用になるなら、落としてもらった方がいいでしょう。入社してから、社風に合っていないと自分で気づいた時の方が辛いですし・・。
面接では、このような視点で評価されることもあります。知っておきたいのは、対策として捨てるべき評価もあるということです。
3.転職活動の方法
転職活動の方法は、どれも同じようで実は違います。ここを上手く使えるかどうかによって、仕事の決まり方が変わるケースも珍しくありません。ここでは、その注意点をご紹介します。
3-1.ハローワークのみ利用している
転職活動で、ハローワークを利用している人も少なくはないでしょう。全国550か所に設置されている国内最大級の国の求人支援サービスです。
ただ、ハローワークを使っていれば、完璧かというと、残念ながら、そうではありません。これは、企業や顧客の立場になってみると分かります。
企業は、欲しい人材が欲しい場合に、全てハローワークにお願いするか?です。
ただ、ハローワークでやってくれることは、企業側からみると、
求人広告の掲載だけ
です。ハローワークが、該当する人材を探し出してきてくれるわけではありません。誰かが、検索して、見つけない限り、存在しないのと同じです。ただ、企業は、必要性があって、募集します。
社内の社員の年齢層のバラツキや、若手が不足しているなど、何等かの事情があって募集をしているわけです。
だから、応募してきたらといって、誰でもいいわけではない。わけです。
そんな、欲しい人材を探し出してきてくれるのが、転職エージェントです。だから、ハローワークではなく、転職エージェントにお願いすることもあります。
沢山の応募者に対し、書類を全てチェックする必要もありません。一人一人面談する必要もありません。忙しい企業の採用担当者は、ドンピシャで、適材な人材を紹介してもらえば、事足ります。
時間だって、有効に使えますよね。
だから、転職エージェントに依頼するんです。だから、ハローワークしか使っていなければ、そんな企業を紹介してもらうことすら出来ません。これは大きな機会損失ではないでしょうか。
もったいないですよ。ハローワークだけの転職活動は・・。
3-2.ネットの求人広告から応募
このネットの求人広告も、ハローワークと、基本的には、同じです。ただ、条件検索で細かく調べられる点は、違うでしょう。また、業界に特化した求人サイトもあります。
この点は、ハローワークにはない求人探しが出来るのではないでしょうか。応募したけど、なかなか書類選考すら通過しない場合は、ネットの求人広告だけでは、足りないかもしれません。
3-3.ネットの企業サイトから直接応募
ネットの企業サイトから直接応募する方法もあるでしょう。ただ、企業の採用ページは、ほぼ1年中、掲載している企業もあります。言い方を変えると、ホームページのメンテが行き届いていない会社です。
多くの企業は、採用情報といっても、自社で積極的にその場で求人を募集することはありません。
なぜなら、それをやってしまうと、1人1人と直接やりとりする手間が発生するからです。社内の人件費もバカになりません。業務として成り立たないわけです。
もし、直接する企業はあったとしても少数派でしょう。
だから、ハローワークで求人掲載しているからといって、直接応募してしまうとどうなるか?恐らくこの時点でアウトになる可能性があります。気をつけなければなりません。
3-4.一人で活動している
転職活動は、一見、孤独な活動に思えます。なにせ、応募から内定まで基本的に全て1人でおこなうからです。
ただ、一人で活動していると、書類選考で落ちた、面接で落ちたといった場合、何が悪かったのか、原因不明のまま突き進んでしまうことがあります。
こんな活動だと、目隠しした状態で、目標物を探すような活動になってしまいますよね。だから、次第に不安が先行してきます。本当に見つかるんだろうかって。。
だから、転職活動は、出来る限り一人では活動しない方がいいです。
転職事情に詳しい、転職エージェントなど相談係をつけて活動をおこなった方が確実です。転職エージェントは、内定を取ってもらうのがお仕事です。なので、担当に就いたのに、落としてばかりいると、上司から怒られます。
転職エージェントは、職業柄、そういうものです。だから、味方につけた方が絶対にいいですよ。一緒に頑張ってくれるはずです。
3-5.転職エージェントの選び方を間違えている
転職エージェントは、どこも同じ。そう思っていると、転職活動しているのに、思ったような結果が出ないといったこともあります。
実は、エージェントの世界は、得意分野があります。つまり、そこに集まってくる企業の業種・業態、求める人物像が違うんです。
もちろん、大手の転職エージェントは、幅広いです。ただ、幅広すぎると、やはり全体的に薄まってしまいます。だから、転職エージェントを使う場合は、20代を採用している転職エージェントと、大手の転職エージェントも含めて活動していった方が効率的です。
扱っている企業も違えば、採用までの距離も違います。
転職を決める3つの視点
仕事が決まらいことがないよう、ここでは、転職を決めるための対策を3つの視点に絞ってご紹介します。
1.自己対策をする
転職は、自分をまずは知ること。強みを知ることも大切です。
1-1.自己分析する
以下は、自分を客観的に判断するために、6つの指標から自分の長所を洗い出す自己分析シートです。
1-2.応募にもメリハリも必要
内定がもらえずに、転職活動をおこなっていくと、企業よりも応募することに集中してしまうことはないでしょうか。
確かに仕事が決まらないので、数多く応募することは必要でしょう。ただ、企業側からすると、応募してきたということは、何等かの興味や入社したいと思っているから応募してきたと見ます。
そんな期待感と裏腹に、履歴書や職務経歴書に空欄が多かったり、志望動機がどこの企業にも言えるような平らな表現ばかり使われていたらどう思うでしょう。
高い確率でスルーされるでしょう。そうならないためのコツは、内定が近いと思われる企業への応募に関しては、注力して作成するということです。
内定が近い企業は、例えば、転職エージェントから紹介された企業などです。限られた時間の中での転職活動です。全て全力では難しい時は、メリハリを付けた対応もありでしょう。
1-3.条件は優先順位をつける
20代の転職は、自分の希望となる条件も多く出ることでしょう。ただ、どんな転職もそうですが、全てが理想の会社なんてまずありません。
どこかしら、我慢しなければならない点があります。
その我慢しなければならない点を決めていくことも、転職活動をする上では必要です。もちろん、転職は、将来を見据えて、メリットとデメリットを洗い出して決めていきましょう。
例えば、給料などは、入社時は、給料が安いかもしれません。ただ、30代、40代になるころには、アップが見込めるのであれば、入社時の条件として給料の優先順位を下げることは、決してデメリットにはならないはずです。
2.企業へ向けた対策
企業へPRするための、ポイントを厳選してご紹介します。
2-1.熱意を見せる
企業が求めている20代の人物像の共通点でもある「熱意」。これは、書類選考、面談対策まで、一貫して強調しておきたい内容の一つでしょう。つた
そのためには、志望動機や職務経歴書などの書き方、どこをPRするかによって、評価も変わってきます。そのためには、企業が何を求めているのか、どんな人材を集めたいと考えているのか、知っておく必要があります。
もし、応募する企業に、過去、内定をもらっている人がいれば、一つの傾向が見えるかもしれません。エージェントの方で調べてくれる気配がなければ、伝えて調べてもらいましょう。
それを知るだけでも、書き方が変わってくるはずですよ。
2-2.ビジネスマナーは守る
熱意とともに、20代でチェックされる点が、ビジネスマナーです。これは、特別なことではなく、社会人としてのモラルや慣習的な部分を見ているはずです。
ですので、ビジネスマナーの書籍を一読するなど、漏れがないか、もし知らなかったこと、初めて知ったことがあれば、出来るようにしておきましょう。
特別な対策は、必要ないかもしれません。
ただ、このビジネスマナーは20代しか出来ません。これを知らずに30代を過ごしてしまっている人も中にはいます。こうなると、誰も指摘してくれなくなります。一番損をするのは、本人なので、今は知るチャンスだと思って、覚えておきましょう。
2-3.女性は育児休暇など働きやすさも事前にチェック
女性の方は、20代半ばを過ぎると、結婚や出産などの時期が来ると思われます。おめでたいことではありますが、業務となると、引継ぎや後任体制など、考えることは少なくはありません。
ですので、応募する時には、女性社員がどれくらい在籍しているのか、同じくらいの年齢の女性はいるのか、育児休暇などの取得は可能かといった点は、情報取集しておいた方がいいでしょう。
社内に就業規則がないような会社では、面接の時に、逆に質問されるかもしれません。
3.20代の転職活動の対策
20代の転職活動は、方法次第で成果も変わってきます。ここでは、そのポイントを2つご紹介します。
3-1.転職エージェントを使う
20代の転職活動では、転職エージェントは使った活動をおこなった方が安心です。転職は、大事な進路を決めるイベントです。
本来は出会えるであろう会社を、知らないまま転職先を決めてしまうことは、非常にもったいない話です。
また、エージェントを使うことによって、スケジュール調整やモチベーション維持、何かあった場合の相談役と、自分一人で活動するのとは違います。
3-2.幅広く活動する
転職活動は、1つの媒体に限らず、時間の許す限り、多くの求人情報を目にした方が良いでしょう。例えば、ハローワーク、雑誌のタウンワーク、ネットのリクナビNEXT、indeed、en、type、地元の求人紙、新聞の求人広告など。。
もしかしたら、良い求人が見つかる可能性もあります。
その中で、転職エージェントが利用できるようであれば、使っていきましょう。転職エージェントは、企業へ直接訪問して、求められている人材を確認しています。
紹介してもらるということは、内定が近いわけです。もちろん、すぐに決まるとは限りませんが。ただ、一般的な転職活動より、高い確率で仕事が決まるはずです。
20代で転職が決まらない時に使う転職エージェント厳選7社
ここからは、20代で転職が決まらない場合に使うべき転職エージェントをご紹介します。多くの方は、2社以上登録していますが、まずはお試しという方は、1社からでも良いかもしれません。
ただ、早く登録した方が、情報が早く入ってくるため、良い求人に出会える確率も上がります。
20代で転職するための5つのステップ
ここからは、20代で転職するための5つのステップをご紹介します。転職エージェントを初めて利用される方は、参考になるでしょう。以下は、一般的な流れです。
ステップ1:自分の希望を相談
転職エージェントに申し込むと、受付OKの場合、電話連絡またはメールが届きます。連絡が来たら、相談日の調整をおこないます。相談では、自分の希望条件と、どんな仕事をやってみたいかなど、ざっくばらんに相談しましょう。
ステップ2:企業紹介
条件を伝えた後は、エージェントが企業を探しだしてきてくれます。多くて3社程度だと思います。その中から気に入った企業があれば、具体的な仕事内容や待遇面など確認しましょう。
応募すると決まったら、次は、選考対策の準備に入ります。
ステップ3:書類選考対策
転職エージェントによっては、書類選考なしで通過できるものもあります。書類選考がある場合は、応募企業に合わせた、職務経歴書の作成、書類通過のポイントなど、エージェントからアドバイスをもらいながら進めていきましょう。
ステップ4:面接対策
書類選考を通過すると、いよいよ次は、面接です。面接では、企業によって、聞かれる質問に傾向があるケースもあります。その場合は、想定問答を提供してくれるかもしれません。
面接は、準備が全てなので、何度か練習を重ねましょう。
4-1.退職理由は前向きに
面接時には、転職にあたり、退職理由を聞かれます。その時には、自分の本音がどうであれ、企業側が求めている内容、回答に沿ったものを答えましょう。
そのためには、常に前向きな姿勢が必要です。また、採用された場合は、転職は最後のつもりで臨むことが必要です。
4-2.視線は面接官にしっかり向ける
面談の時間は、だいたい20分から50分程度が一般的です。その中で、質問されたり、自分の意見や考えを述べたりする機会があるでしょう。その場合は、必ず、相手の目をみて話すようにしましょう。
間違っても、下を向いて話したり、どこか違う方向を向いて話すようなことがないよう、面接の準備はしていきましょう。
ステップ5:入社日の調整と退職手続き
無事、内定が決まったら、入社日の日程調整に入ります。就業中の場合は、退職しなければならないため、手続きやいつ頃に新しい職場に移れるかをエージェントに伝えましょう。
エージェントは、転職先の会社と連絡を取って、日程調整等の細かい作業は全てやってもらえます。なので、退職や引継ぎ等に専念するだけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。20代で転職が決まらないのは、今だけです。今後の活動は、チャンスもあり、転職方法さえ間違わなければ、時間はかかるかもしれませんが、仕事を見つけることは十分できます。
それよりも大切なのは、将来、どんな仕事をしていきたいのか、どんなスキルを身に付けていきたいのか将来の方向性も考えていきましょう。きっと、明るい未来が開けるはずですよ!