成功者は直観力で判断する
意識は無意識から作られる
人間の脳は、左脳と右脳の2つに分かれています。大きな役割としては、左脳は、言語化する能力を持った脳、そして右脳は、イメージする力を持った脳です。
また、情報は、左脳は、右目から、右脳は左目から入ってきます。この左脳は、顕在意識(意識)、右脳は潜在意識(無意識)の役割をもっています。ここまでは、誰もが聞いたことのある話しだと思います。
神経学者ガザニガの実験
脳には脳梁(のうりょう)と呼ばれる左脳と右脳をつなぐ橋があります。てんかん患者は治療のために、この左脳と右脳を結ぶ脳梁を切断する手術がおこなわれる場合があります。神経学者ガザニガは、その分離脳患者におこなった実験があります。
1つ目です。こちらは、過去の貴重な動画です。
2つ目です。以下に実験内容をご紹介します。
分離脳の患者の視野をまん中で仕切って右目(左脳)と左目(右脳)が別々に見えるようにします。
左脳には「ニワトリの足先」を見せ、右脳には「雪景色」を見せました。次に、患者に見たものと関係のある絵を指すよういいます。
すると、左脳はニワトリ、右脳でシャベルをそれぞれ指さします。ここまでは、不思議ではありません。
ここで患者に質問をします。「なぜニワトリを見てシャベルを選んだのか?」
すると、「ああ単純なことです。ニワトリの足は、ニワトリと関係があるし、ニワトリ小屋を掃除するにはシャベルが必要だから」と答えたのです。
図解すると、以下の通りです。
質問に答えたのは、左脳。つまり言語化する脳です。ただ左脳は、右脳がシャベルを選んだ雪景色をみていません。見えるのは、今、左手で指しているシャベルだけです。
つまり、どういうことか?
人は、無意識でおこなった行為を、後から理由づけする(意識)ということです。
流れはこうです。
2.無意識の行為。
3.左脳で理由付けをする。(意識)
人は、意識してから行動すると思いがちです。でも、実際には、先に無意識の行為があって、次に意識するのです。
例えば、歩く・走るという行為。これも、意識せずに歩いたり、走ったりできますよね。でも、この歩いたり・走ったりする行為は、簡単ではありません。重心を前に移動する前傾姿勢から、倒れる前に足を前に踏み出すわけです。
ロボットで実現するとなると、重心移動やバランスなど、多くのパラメータを制御しながら作らなければなりません。でも、人間はいとも簡単にやってのけるわけです。これが、人間の無意識です。
無意識は、右脳です。つまり、直感に大きな影響力を持っているんです。
直感力
今やアーティスト、俳優など多くの分野で活躍している福山雅治さんも、電子計測器会社の元社員さんです。自分でこれが好き、なりたいと直感を信じて行動していなければ、紅白歌合戦に出るなんてことはなかったかもしれませんよね。また、お笑いタレントの高田純次さんも「平成の無責任男」、「芸能界一いい加減な男」、「元祖テキトー男」と称されていますが、宝石店の元販売員です。
アップルの創設者 スティーブ・ジョブズ氏は、直観について以下のように言っています。
「自分の心と直感に従う、勇気を持ちなさい」
「時間は限られているのだから、誰かの人生を生きて無駄にしてはいけない。こうあるべきだという既成概念に囚われる事は、他の人間の考えに従って生きているのと同じだ。」
「何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つこと。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わな い。」
「仕事は人生のなかでも大きな割合を占める存在になる。人生に満足するための方法は、"いい仕事"をすることだ。そして、"いい仕事"をするために必要なたった一つの方法は、仕事を愛することだ。まだ見つけられていないのなら、探し続けるんだ。妥協するな。すべての恋愛がそうであるように、見つけた時にわかる。」
つまり、
直感力=自分の仕事を見つける力=自分を活かす道
です。
人間誰もが自分のやりたいこと、興味のあることがあるはずです。そして、潜在意識(無意識)に埋もれていることからヒントを見つけることもできます。出来ないという無意識は、変えることができます。
ですので、仕事の探しは、決して諦めてはいけません。転職、適職探しは、決して回り道ではないんですよね。
悪い方向ばかり考えてしまう場合は?
無意識の中には、ポジティブな無意識、ネガティブな無意識があります。つまり、物や出来事を見た時に、人によって受けとらえ方が違うということです。
ある人にとっては、これはチャンスと感じ、ある人いとっては、例え自分が希望していることであっても、リスクを感じる取るわけです。その結果、2人の行動が変わります。一人は、そのチャンスに向かっていき、もう一人は、現状を維持します。
ただ、現状を維持している限り、不満が残り続けます。リスクという無意識が残っているのです。リスクをチャンスに変えるには、ポジティブなことだけでなく、ネガティブなこともも向き合うことが必要です。
例えば、「この仕事を本当はやってみたい・・・。でも、無理だと思う。」
やってみたいというポジティブな無意識があったとしても、ネガティブな無意識の方が大きいと、結局は、ネガティブな無意識に対して理由付けを考えてしまいます。
こうならないためには、普段から、問題に対し、必ず乗り切れるといった自信を持つことが大切です。自信に根拠は不要です。問題があったとしても、「自分に気づきを与えてくれているんだ」といった、感謝の気持ちに変えるのです。
感謝力=気づき力=自信
リスクだと思っていたことが、実はリスクでなくなる。そう意識できると、それが記憶されます。これを続けると、少しずつ同じ無意識の中にあるネガティブが薄れ、ポジティブに変わってきます。すると、行動が変わります。
行動が変わると、左脳はその行動から理由付けし、またそれを記憶に残すのです。その記憶は、無意識となり、直観力が磨かれていくのです。まさに正のスパイラルに変わるということです。
働き方改革の時代とは?
今、日本では、うつ病などの精神病患者が年々増加傾向にあります。また、後10年もすると、日本は3分の1が高齢者とう超高齢化社会に突入します。(少子高齢化社会)
これは、何を意味するかというと、国の生産力の低下、労働力の低下を意味します。衰退の危機でもあるわけです。そこで、国では、働き方改革をすすめてますよね、残業時間や労働時間の短縮などの対策をおこなって少しでも労働力を上げようとしています。
目指すところは、アメリカの働き方でもあるフリーランスもひとつのモデルと考えていますが、その根底にあるのは、一人一人が適材適所で働ける環境です。つまり、自分に適した仕事をするということです。ある意味、仕事探しは、自分の生き方探し(直観力の時代)でもあるのです。
仕事探しは、1回で見つかる人もいれば、何十回も探して見つける人もいます。でも、成功している人は、諦めることをしません。自分にマッチした仕事探し。それは、自分を活かす道を見つけることです。
そんな時に、役に立つのが、転職エージェントです。転職エージェントを使うと、自分で普段考えている企業とは違った別の視点からも探すことができます。