AIによる銀行員のリストラ。その本当のインパクトはこれから訪れるかもしれない・・・。
最近、ニュースで取り上げられているのが、その動きです。
読売新聞ニュースを抜粋します。
銀行員の転職希望急増、収益悪化でリストラ不安
人材サービス大手リクルートキャリアに転職希望者として新たに登録した銀行員数は、2017年度上期(4~9月)に前年同期比で約3割増加し、その後も増え続ける勢いだ。超低金利に伴う銀行の収益悪化などで、人員削減への不安が高まっていることが背景にあるとみられる。
引用元:読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180114-OYT1T50135.html
みずほフィナンシャルグループ、東京三菱UFJ、三井住友銀行の3社は、合計32,000人の業務量を減らすとしています。
この業務量を減らす原因は、AIだけではなく、フィンテック、RPA(ロボティック・プロセス・インフォメーション)の浸透も大きく関わってきます
どんな地殻変動が起こっている?
銀行を取り巻く環境は、大きく変わりつつあります。なぜ、ここまで大きく取り上げられているのか、その波は大きく3つあります。
AI、RPA、フィンテックです。
例えば、人がおこなっていた照会業務などをAIを使ってサポートする取り組みがあります。AIの活用によって、お客様へのサービス力を上げる。銀行職員の負荷軽減につながる技術です。
→逆の視点からすると、人件費削減です。■RPA
例えば、事務処理や定型業務の自動化をおこなうことが出来ます。RPAは、人手不足の解消し、作業の効率化を図ることができる技術です。
→逆の視点からすると、社内業務の人件費削減です。■フィンテック
預金口座の使いかたの変化。今までは資産を増やす目的でしたが、利子が付かない今は、口座の使い勝手に焦点が変化してきています。
→お金の保管場所として、銀行以外の選択肢が出現。
簡単にまとめると、
今、銀行は、内側と外側で大きな変革が起き始めているのです。3年後、5年後の銀行の姿が全く変わっている可能性すらある大きな地殻変動が起きています。
進む配置換え、リストラ
今まで人間が行っていた定型業務は、AIやRPAに任せる方向で今後も進んでいくことが考えられます。
また、銀行そのものの存在がここ数年でだいぶ様変わりしてくる可能性すらあります。業界地図が変わってきます。変化に遅れた銀行は、ITの浸透と共に飲み込まれる可能性もゼロではありません。
そう考えると、自分の将来を考えた場合、AIやRPAに置き換わる仕事は、出来る限り避けていくべきでしょう。個人としての生き方、仕事の在り方を早めに見つける準備をしておくことが、自分を守る唯一の手段になってきます。
世渡り上手の銀行員は着々と準備している?!
銀行は安泰の時代から、先の見えない存在に代わるご時世、嗅覚の鋭い人は、今の騒がれている時間を使って転職活動の下準備をしていたりします。
良し悪しは別として、自己のリスク回避としてやっておいて損はないでしょう。
早い段階で情報を入手しておけば、自分の売り時、価値を高く評価してもらえる会社も見つかりやすくなります。
逆に、大量リストラとなった時点では、転職が殺到するため、職に就くことさえ厳しくなる可能性すらありますよね。なので、転職は、タイミングが全てです。もちろん、転職は今すぐしなくても、情報収集や転職エージェントに登録しておいて、良い求人が来た場合にのみ転職する段取り上手の人もいます。
銀行員が使っているルート
転職の準備として、最初から求人探しをするよりも、まずは業界全体の流れや自分がどのような職場で活躍できるかなど、まず知っておいた方くことが得策です。
そのためには、自分で考え、仕事を見つけるだけでなく、転職のコンサルタントも味方につけておいた方がいいでしょう。
というのも、転職コンサルタントは、ある程度、企業とのパイプを持っているため、求人情報が入ってくるのです。その求人情報は、基本的に非公開とされているものが9割を占めるため、直接聞くしかありません。
逆に言うと、聞かないと大きな損失になります。
転職に成功している銀行員の多くが使っているのは、そういったメリットがあるからです。慌てる必要はありませんが、登録だけして、準備をしておく。これは悪い選択肢ではないでしょう。万が一、大きな変動が合った場合に登録していたのでは、さすがに遅いので。。
早い人は、行動してます。