発達障害であっても自分を見失わない強さ
発達障害と聞いて、どんな人を想像するでしょう。
発達障害には、自閉症、アスペルガー、ADHD、広範性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害などあります。健常者と違い、言葉の発達や関心度の範囲や読み書き、注意力などに障害を持っています。
健常者から見ると一見変わらない様に見えても、行動や記憶などに違いがあります。
もし、僕が同じように障害を持って生まれてきたら、どうなったのか。。。恐らく、障害のことを知らずに生活していれば、自分は生まれつきダメな人間だ、人より劣っていて何もできないヤツだと思い落ち込んだ人生を送っているかもしれない。
自分を責める人生・・・。
社会に出て仕事をしていれば、健常者であっても上司や仲間から怒られたり、ギクシャクすることはあります。そもそも、職場って仲良しの人間が集まった場所ではなく、仕事をする場です。
仕事が出来ない、上手く進まない、失敗やミスは、場合によっては非常に苦しい立場に追いやられます。特に、上司であれば、厳しく問いただしてくるでしょう。
それが現実です。
そんな中、障害であることを知らずに仕事を乗り越え、自分らしい生き方を見つけて仕事をしている人がいます。
withnewsの「「愉快さサザエさん級」! 発達障害の親子、日々笑顔のコツ」には、人生のありかたのヒントがあるような気がしますね。
今だからこそなのかもしれませんが、隠すことなく、自分をさらけ出している姿は、すごいなぁと思います。
転職回数が11回あっても
ここに掲載されている元村さんは、最初はバスガイドをされていたようです。確かに、写真を見ると、笑顔が明るいので向いていそうな仕事だったのかもしれませんね。ただ、頑張りすぎて体調を崩してしまったそうです。
その後は、准看護師として病院で働き、転々と転職を繰り返し、その回数は11回。
その転職の原因は、人間関係だったそうです。
そして、広汎性発達障害と診断されたのが、38歳。いや~、よくそこまで働いてきたなと思いますよね。健常者に交じって、自分の障害を知らずに仕事をしていたわけです。
ミスがあったり、覚えが悪いことで、周りからの圧力は相当あったのではないでしょうか。
障害を抱えながらの仕事の道のりは、決して平坦ではなかったはずです。相当な、努力も必要でしょう。また、前向きな気持ちを持っていなければ、挫折してしまうかもしれませんよね。
転職の回数以上に、仕事を続けてきたことは立派だと思います。
自助グループの存在
自分の障害を知り、同じ仲間で立ち上げたのが、「UuBalance」という自助グループだそうです。
仲間を作ること。これは、大きな転機だったのかもしれません。仲間を作ることで共感し合い、同じ悩み、同じつまずきも理解しやすくなる。そういった中で自分の在り方や考え方、そして自分の生き方を見直すキッカケになっているのでしょう。
特に、印象的だったのは、「感謝」の気持ち。その感謝を言葉として周囲に繰り返して言っていたという点です。感謝ってそんなしょっちゅうできるものじゃありませんよね。口では言っていても、心の底からではなく、挨拶レベルでしかなかったり・・。
その感謝を繰り返すことで、自分が「できないこと」より「できること」に目を向けるようになったと。
自分は何ができるのか、どう人を助けることができるのか、感謝から相手を想う気持ちが湧いてくるのかもしれません。
普段、私達は生活していく中で、「感謝」の気持ちを常日頃持っているかというと、そうではありません。特に僕はそうです。どこかに置いてきてしまっているんですよね。
小さなこと、健康であること、生きることにまで感謝できるようになったら、生き方も変わってくるのかもしれない。それを続ける習慣、考え方をこれから持っていきたいですね。