知的障害者施設を辞めたい
人間関係や努力の報われなさから、知的障害者施設を辞めたいと思ったことはないでしょうか。このサイトでは以下の方が対象です。
対象の方
- 人間関係に疲れた
- 給料が低い
- ワンマンなトップ
- 利用者さんとの関係作り
- やりがいが得られない
- 休日も頭は仕事ばかり
- 仕事量が多すぎる
ここからは、障害者の中での知的障害者の職場環境を知る意味で、入所率、そして人間関係、最後に職場探しについてご紹介していきます。
利用率が高い知的障害者施設
障害には、身体障害、精神障害、知的障害とありますが、利用者が施設に入所する割合が一番高いのが、知的障害です。また、年齢層からみても、全体的に若い層が一番多いのが特徴です。
知的障害の方は、全国に74.1万人。施設の入所者数は、11.9万人います。全体の16.1%と、他の精神障害や身体障害を持つ方よりも高い比率で入所していることが分ります。
身体障害者、知的障害者、精神障害者の在宅と入所率の割合
出典元:障害福祉制度をとりまく状況
知的障害者の入所率が高いということは、それだけ自宅で介護することが難しい状況に置かれている割合が高いということです。言い方を変えると、知的障害者施設に入所する方は、自宅では介護が難しい方が多いということです。また、ご両親がいる場合は、利用者からの要望や依頼も多い職業と言えるでしょう。
知的障害者施設での仕事
知的障害者施設で働くと、人間関係が毎日のように絡んできますよね。上司、利用者、家族、同僚など、多くの時間が人とのコミュニケーションも必要になってきます。また、事務処理などもその中で行わなければならず、忙しさが重なると、かなり重荷が圧し掛かってくるのではないでしょうか。
利用者が増えたり、仕事の配分に偏りが出てくると、かなりキツイ仕事と感じることもあるかもしれません。
こんな職場は辞めた方がいい
知的障害者施設は、一般的な会社と違い、狭い世界で仕事をすることになります。そうなった時に大事なのはコミュニケーションです。ただ、職場の雰囲気や、自分に合っていない職場はあるものです。その場合は、出来る限り早い段階で見切りをつけることも大切でしょう。ここでは、典型的な例をご紹介します。
上司・仲間の人間関係が良くない
施設は日々忙しいです。そんな忙しい中だからこそ、逆に相談に乗ってくれたり、自分の抱えている問題や対処にアドバイスしてくれるのが上司であり、仲間です。ただ、そのような日常的な問題に対し、相談する時間が取れない、相談してもなかなか答えが出てこないなどの状況になってくると、仕事もギクシャクしてきます。
利用者との関係や施設での仕事はの多くは、コミュケーションですよね。なので、仕事をするようになって、見たり聞いたりするだけでは、分からないことが多いんです。だからこそ、施設としての考え方や方向性、いつでも相談できる体制は必要なんです。
上司がワンマン的
上司がワンマン的だと、人の意見や提案を伝えても改善されなかったり、次第に言ってもムダといった雰囲気になりかねませんよね。そんな職場だと、それぞれがバラバラになってきます?例えば、人任せにしたり、えこひいきしたり、人の話に耳をかさないような人も出てくるかもしれません。そうなると、仕事をしていても、やりがいが薄れていったり、事務的な仕事になってきてしまうんです。
知的障害者施設は、狭い職場です。利用者のことを考えながら、自分なりに一生懸命やるためには、施設の考えている方向性や考えが共有化しておく必要があります。その一致した方向性がないと、上司の判断がまかり通ってしまいます。
相談しにくい職場
知的障害施設は、いろいろな利用者がいるため、思わぬ出来事が起こることもあります。そんな時に、誰かにすぐに相談できたり、アドバイスがもらえる職場は良いですが、冷めた職場だとなかなかそうはいかない場合もあります。そういった職場は、長く続けることも難しいですし、仕事のスキルも身に付きにくいでしょう。
また、一生懸命にやっていても、上司には何も見えていないため、「あなたの頑張りが足りないとか、仕事ができないと言われたりする」こともあるかもしれません。これでは、努力も気力も失っていくこともあるのではないでしょうか。頑張りが評価されないと思うと、前向きに仕事をしようという気持ちが減っていくんですよね。
そうなると、仕事が早く終わって帰ること。何もなく無事に終われば良いことばかり考えるようになっていきます。世間では3Kと言われたりしますが、確かに辛い仕事です。給料だけでやっていける程、甘い世界ではないでしょう。
自閉症を伴う利用者とのコミュニケーション
利用者の中には、強度行動障害の方もいます。その多くは、自閉症など、コミュニケーションが苦手な人と言われています。
強度行動障害は、例えば、
・弄便(ほうべん):便を口に入れたり、壁に塗ったりするが見られる方
・他傷行為:噛みつきや頭突き
・自傷行為:自らのカラダを傷つけたり、毒物を摂取するなど。
などです。
利用者さんの状況によりますが、コミュニケーションといっても、利用者によってだいぶ対応が異なってきます。
自閉症と行動の重度
出典元:強度行為障害がある人
こういった利用者と間でもコミュニケーションをとっていかなければなりません。また、同時に家族との向き合い方も考えていかなければなりませんよね。
職場の風通しの良さ
知的障害者施設では、一緒に働く仲間とのコミュニケーションが大切ですが、一般の会社と違い、施設で働く人は、人数が限られます。ある意味、少人数の中で仕事をおこなっていくわけです。だからこそ、風通しのよさ、施設の風土が働きやすさに大きく影響してくるのではないでしょうか。
障害者は増えている
また、以下は、障害者福祉サービスを実際に受けている人数ですが、毎年増加傾向にあることが分ります。知的障害者は、精神障害者と異なり、治るというケースはほぼありません。また、障害者の高齢化が今後は増していくなかで、人材不足も進んでいくのではないでしょうか。
職場によっては、経営方針や施設の中での問題把握、情報共有をしっかりしている所もあります。その意味では、その事業所の働きやすさを含めた経営力が大きく左右しています。
働きやすい職場探し
障害福祉サービスは、以下の通り、市町村から入る収入が大部分を占めますよね。
また、事業者に支払われるサービス費も以下のような計算式で、きっちり決まっています。
つまり、事業者の経営力によって、従業員に支払われる給料や求められる仕事内容決まってくるわけです。逆に、上司の気分や努力に対する評価があいまいな事業所は、頑張りが評価されない可能性あります。だからこそ、職場探しをする場合は、企業風土・方針がどうなのか、職場環境や待遇に注意を払っているのかなどを把握しておきたいところです。
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